土曜、事務所が終日停電と言うこともあり、小旅行に出掛けることになった。目的地は、スリランカの中心よりやや北東にあるポロンナルワ。ここでは河川にかかる老朽化した鉄道・道路併用橋の機能強化のため、日本の援助による橋梁が建設中であり、我が社でこの工事の施工監理をしており部の先輩が現場に常駐しているので、その現場を見学させてもらうというのが、この旅の目的である。
結局は仕事の延長なのだが、滞在しているコロンボを出て一泊するということ自体が珍しいことであり、いつもとは違う週末と言うことで出発前から少し気分も高まる。朝早く上司二人と車に乗り込み、ホテルを出発。ただ目的地のポロンナルワまではなんと車で6時間、運転してる訳でもないのに路面の状況が悪いせいもあって乗っているだけでやたら疲れる。郊外に出てしまえば、一面草原地帯で飽きてくるので、途中休憩以外はほとんど爆睡。途中、何故こんな所に?と思わせる豪華ホテルでランチを取り、ようやく橋梁施工現場に到着。ここには6年前に来たことを思い出したが、その時は何もなかった河に見事なコンクリート橋がかかっている。2年工期のこの工事もほぼ完成に近づいており、橋面の仕上げや取り付け部の工事をメインで行っていた。スリランカ一の長さ約300mとなる橋梁の上を歩き、桁の中も見学。橋梁設計についてはこれまで図面程度しか見たことがなかったが、説明を聞きながらの見学はまさに百聞は一見に如かずであった。
ポロンナルワは文化三角地帯と呼ばれる一角であり、周辺には遺跡も点在しているのだが、時間がないので宿泊予定地のハバナラへ直行。この町自体は何もないのだが、遺跡群へのアクセスポイントとなっており、観光客向けのリゾートホテルが建ち並んでいる。スリランカに詳しい上司からのお勧めで選んだホテル「シナモンビレッジ」がやたらゴージャス。大自然を切り開いた中に立てられたホテルで、中心部にオープンテラスのレストラン、そして客室は全室コテージとなっている。落ち着いた雰囲気の中でディナーを取り、週末なのに客がいないなと思いつつ(治安悪化のため観光客は激減らしい)、贅沢な気分を満喫した。
翌日、帰路の途中にある名所に立ち寄ることに。「地球の歩き方」に載っていた「アウカナブッダ」はスリランカ五大仏像の一つで、10m強ある仏像はなかなか圧巻。ここでは子供達が日曜学校?で集まって勉強をしていた。続いて「ヤーパワフロック」、大して有名ではないらしいが、100m近くの高さの岩で13世紀には頂上に王宮が作られていたらしい。「頂上まではロッククライミングのように登る」とあったが、登ってみたらなんてことはなく、30分弱で頂上へ。周囲は見渡す限り360度大草原が広がっており、眺望はなかなか。頂上には建物の基礎部分しか残っていなかったが、何百年も昔にこの傾斜を人海戦術で建材を運び王宮を築くことはかなりの重労働であったことが想像できる。
汗だくになった後は近くのゲストハウスでビールを飲み、グッタリと寝ているうちにコロンボへ到着。現場も見て、贅沢気分を味わい、観光もして、疲れた心身を癒すには十分の週末であった。
6/2(Sat)〜3(Sun) 国内旅行
珍しく頑張って料理。
安全対策連絡協議会が開かれるというので、出席してきた。JICAが国内に滞在する関係者への安全対策等を周知するために定期的に開かれるものでベリーズでの協力隊時代にも開催されていたが、ここスリランカには更に多くの関係者が滞在しており、会場の「Trans
Asia Hotel」に集まったのは、約100人近く。前日もまた中心部のバスターミナル近くでテロが発生したということもあり、現在の情勢、緊急時の対応方法などが報告された。また合わせて健康管理についての話もあり、海外という慣れない環境の中で病気、けがに加え、精神的な問題を抱える人も少なくないと言う。なかなかストレス解消という機会も作れないが、運動をするなり、たまには豪華な食事をしてみるなり、気分転換をしましょうとのこと。だからと言う訳ではないが、ちょっと頑張って、唐揚げと煮物を作ってみた。これがまた珍しく美味しくできて、満足。スリランカ生活もあと2カ月ほど残っているが、テロにも気を付け、適度に気分転換しながらやっていこう。
5/25(Fri) 安全対策
アルミ鍋で炊飯。
外食だと脂っこいものが多く、しかもつい食べ過ぎてしまうので、出来る限り自炊するようにしている。食器類も揃ってるし、必要な調味料などは日本から持ってきたのでそれなりのものを作ることが出来る。ただ困ったのが米。部屋に炊飯器がついておらず、わざわざ買うのもなんなので、協力隊時代と同じく鍋で炊くことにした。スーパーに行って、小さなステンレス製?の鍋(180円)を購入。これでOKと思いきや、問題は電気コンロ。電気コンロで米を炊いたことはなく、始めはいきなり沸騰してあっと言う間に吹き上がり焦がしてしまったが、何度か電力加減をトライアルしながらようやく普通に米が炊けるようになってきた。日本の炊飯器で炊くように美味しくは出来ないが、やはり日本米を食べれるのは嬉しい。野菜炒めやみそ汁と一緒に食べたり、日本のカレーを作ったり、凍らしておいて朝、お茶漬けにしたり。米が毎日の活力である。
5/23(Wed) 米
別の施工監理プロジェクトに従事していた上司が任期を終え、帰国すると言うことで、夜同僚達と食事へ出掛けた。上司が赴任していたのはコロンボから車で8時間行った東海岸にほど近いアンパラと言う町で、例のスマトラ島地震による津波で被害を受けた橋梁の復旧工事のため、2年間駐在していた。コロンボとは違い、開発の遅れた小さな田舎町であり(行ったことないのだが)、しかもスリランカ東部と言うことで周辺は紛争地域となっていて、スリランカ人でもあまり行きたくないと言うような場所である。また、僕が10年前に入社したときの部長をやっていた人で、スリランカに来たとき、こんな僻地に常駐しているというのを聞いてとても驚いた。
滞在した2年間のことをあまり多くは語らなかったが、やっと帰国できるという思いと同時に、同僚や仲良くなった近所の子供達との別れもあり、複雑な心中も覗かせていた。ただ、今年で還暦を迎える年齢で、日々言葉の壁や、身の危険を感じつつ、家族と離れ単身僻地での生活を続けていくことは大変な苦労があったと思う。国際協力と一言で言っても様々な形があるが、こういった現場で働く人たちの身を削った貢献で支えられているということを実感する。なんだかんだと言いながら、それなりに不自由のない生活を送っている僕は、その中で恵まれている方なのであろう。2年間の赴任に敬意を表し、お疲れさまでした、と心から言いたい。
5/22(Tue) お疲れさまでした
Barefootでぬいぐるみ購入
やっと一週間が終わり。3時には仕事が終わったので、珍しくちょっと散歩に。ただ外に出ると相変わらず車のクラクションはうるさいし、土埃舞ってるし、やたらとバジャジ(三輪車)から話しかけてきてうっとうしい。とりあえず目的もなくぶらっと歩き出したが、アパートからゴールロード沿いに20分くらい行ったところにある「Barefoot」と行ってみることにした。ここはちょっとセンスのいいお土産屋さんで、衣類やテーブルマットや本に小物等々、カラフルでかわいらしい品物が揃っている。さらに中庭はカフェになっていて、観光客がお喋りなどしており、騒々しいコロンボの街の中にポッカリとオシャレな別の空間が生み出されている。店頭をぐるっと見て回り、せっかくだから何か買おうかと思ったが、僕自身は物欲があまり無いので、甥っ子、姪っ子にプレゼントとして動物のぬいぐるみを購入。
帰り道、通り沿いのお店を眺めながら歩いていると、食器類や革製品の店など意外にもなかなか雰囲気のいいお店が並んでいるのを発見。最後はマーケットに寄って、日本食を扱うお店でごま油(日本の価格の約3倍)を買って帰宅。
最近疲れを感じていたが、散歩して買い物して気分もリラックス。買い物するのがストレス解消って言う人もいるようだが、その気持ちがちょっと分かったような気がする。
5/19(Sat) お買い物
スリランカに発つ前に、携帯電話をソフトバンクに替えてきた。替えた一番の理由は、基本料金の安さ(かなり売り込みをしていたホワイトプランという1200円/月)で、海外にいて使う機会は限られているので、とても有り難いプランである。そして、せっかくなのでスリランカでも使えるようにと、海外対応の申込みをしてきた。
ただ、海外対応にすればそのまま使えるのかと思っていたら、そうではなかった。経由地のシンガポールでは、そのまま使えたが(電波が入ってた)、スリランカに来てからは「圏外」。スリランカでは使えないのか、と思いつつ、ソフトバンクに問い合わせると、電波の設定を変えなければいけないとのこと。日本で使われている電波は「3G」であり、日本の他、韓国や中国くらいでしか使えないらしい(シンガポールは近いのでギリギリ使えるとのこと?)。指示に合わせ、「GSM」に設定を替えると、ちゃんと使えるようになった。
と言っても、電話料金も高いし、実際かけることはまずないのだが、メールは受信することが出来る。あと、これまで数回電話の着信があったが、仕事中だったり、寝てたりして、一度も出れたことがない。そして困ったことに発信者が「1191」(国際電話を示す表示と思われる)としか出ないので誰からかかってきたか分からず、かけ直しのしようがない。と言うことで、海外対応、思っていたほど便利でもないと言うことが判明。あと、かけてくれた方、返事できずすみません。
5/18(Fri) 携帯電話
橋梁担当の団員が、コンクリート製品工場に視察に行くとのこと。僕は道路/IC設計担当なので本来関係はないのだが、資材を製作している現場を見る機会もそうそう無いので、お願いして同行させてもらった。行ったのは、コロンボ郊外にある半官半民の工場で、かなり広い敷地の中で、たくさんのワーカーが炎天下の中、コンクリート製の建設資材(橋梁の桁や電柱、道路の柵など)を製作していた。橋梁の構造や部材などについては、大学で橋梁工学と言う授業で学んだが(ろくに講義は聴いてなかった)、これまで専門外と言うことであまりよく理解できていなかった。ただ道路設計を実施する上で橋梁に関する知識は欠かせないものだし、現場で直に見ることで、橋梁の建設にかかるプロセスを非常によく理解できた。まさに百聞は一見しかず、と言う言葉そのものだったが、さすがに1時間近く直射日光を浴びながらの見学は辛かった。
5/17(Thu) 現場見学
スリランカ生活も、去年の8月から数えて延べ半年。協力隊でベリーズにいた頃から、帰国後はぜひ途上国に行って国際協力の仕事に就きたいと思っていた。その希望が叶い、コンサルタントとして現場の最前線で仕事をする機会をもらっている。ここでは学ぶことばかりで、大きなプロジェクトに関わっていることやその中でいろいろな経験を積めることは満足感を得られるし、もっと知識を付けていきたいと思える。
ただいつもプレッシャーに縛られてる感じで、最近笑ってないという気がするし、家にいるときでさえも何かに追い立てられてる気もする。ダラダラ過ごすのはもったいないなんて常に自分に言い聞かせたりしてるけど、自分が本当にしたいのはこれだろうか?ってふと思うことがある。仕事が大変なのはどこにいても同じだけど、たまに「本当はこんな娯楽一つない生活抜け出して、友達と飲んで取り留めもない話で盛り上がったり、彼女とマッタリ過ごしたい」なんて衝動的に思ったり。そんな風に思うときの方が本当の自分なのかもしれない。
と、前にもこんなこと書いた気がするが、ただの現実逃避に過ぎないし、海外で働きたくてもチャンスが得られない人もいるのだから、やるからには全力を尽くさなければ。目標に向かって頑張るのも自分、たまに弱気になるのも自分。ちょっと疲れたときは、誰かと話したい気持ちをグッと堪えて、焼酎を一杯。ガッツリ寝て、明日もまた頑張るのみである。
5/14(Mon) 本音
なぜだか海外に出ると、ケチになる。物価水準は日本より遙かに低く、遊びに出掛ける機会もほとんど無いので、そもそもあまりお金を使うことはないのだが。主にかかるのが食事代で、ランチにはカレーかマックでだいたい200円程度。夕食は同僚と外食に出ることが多く、以前は生活の数少ない楽しみと言うことで、ホテルのレストランなどを調べて食べ歩いていたが、滞在も長くなりほとんど市内のレストランを行き尽くした感あり。日本食レストランもいくつかありものの、特に美味しいという訳でもないのに、大抵一度で2000円以上(カレーの10倍以上)かかるので、そんなにかかるならとつい足が遠のいてしまう。
日本では飲みまくって帰ったら財布空っぽなんてこともしょっちゅうで(それでも変な満足感もあったりするのだが)、毎月赤字状態で困ったもんだったが、お金を使う時間も機会もないと言うのもそれはそれで悲しいものである。たまには気分転換に美味しいものを心ゆくまで食したり、リゾートに行ったりして、パーッと散財したい。
5/10(Thu) ケチ

次の日記へ

前の日記へ

トップページヘもどる
過去の日記
 |
 |
 |
| ランチを狙う野生の猿 |
スリランカ一長い橋梁の建設現場 |
足場を組んで、橋面の仕上げ |
 |
 |
 |
| オシャレなレストラン |
緑豊かなホテル内を朝の散歩 |
スリランカ五大仏像の一つ、アウカナブッダ |
 |
 |
 |
| 寺院では日曜学校が開かれている |
100mの高さのヤーパフワロック |
頂上にて記念撮影 |